ドキュメントの専門家が必要だ

こんにちは。

 

IT系の職場のみなさん、いかがお過ごしでしょうか?

 

現場のお約束ネタで『システム資料、どう管理してる?』というのがあります。

身内向けのWikiを書いてる、納品物としてがっつりExcel方眼紙作ってる、古株さんからの口伝でやってる、等々『やりかた』はそれこそ現場の数だけあるでしょう。

『資料』と一口で言っても、実は様々な種類があります。例えば

・要件定義書

・仕様書

・議事録

API定義書

・DB定義書

・設計書

・フォーマット定義書

・運用フロー

・体制図

・運用手順書

・個人マニュアル

・障害報告書

ガントチャート

・ToDoリスト、バックログ

・運用レポート

など。うーん、めまいがする。

 

うんざりとはするものの、『組織として』システムを運用していくとなれば、やっぱりこれらは必要です。

 

ところで、この『必要なマニュアル』は、だれが、いつ、どう管理するのでしょう?

大部分の現場では『その時の担当者が、その時必要な分だけ作る』で済まされているのではないでしょうか。

そして

・昔作られたっきりのドキュメントが残っている

・でも、誰も更新していない

・それではいけないと思い更新し始めたら、膨大な工数がかかる

・そのうえ ”わかりづらいから書き直してよ” ”そんなところに時間かけるな” ”あのドキュメント直したの君でしょ?ならコードのメンテもやってよ" と面倒ばかりが増えた

・そんな損すること誰もやりたがらいから、結局放置される

みたいな事が、日本全国の現場で日々起きているはず。

 

『ドキュメントのライフサイクル』という観点を持つ役割が、やはり組織には必要なのだと思います。

・作る ... 極力少なく、シンプルに作る。この先、ずっと面倒をみていくのだから。

・更新する ... ドキュメントは、常に現実と一致していなければ、害になる。

・周知する ... 『その情報は、ここにある』が、常に関係者に浸透していなければならない。

・統廃合する ... 管理コスト、利用コスト削減のため、不要なドキュメントは破棄しなければならない。

この辺りの事を理解していて、人に説明でき、実際に運用できる。そういう専門家になら、結構なお金を積んだとしても、それ以上の見返りは十分に得られると思うのです。というか、いまウチに欲しい。

 

もちろん、このドキュメント専門家さんは、現場の業務、組織自体、また業界の基礎知識について『充分一人前』に精通している必要があり、ハードルは高いです(かつ、そんな優秀な人材なら目先の業務に投入したくなる)。

実現にはなかなか難しいところもあると思うけれど、一考の価値はあるんじゃないかと。