格好つけさんと、格好つけられさん

こんにちは。

今日は、人間観察のお話でも。

「格好つける」というのは、人間にとって大事なことだと思います。思った通りに振る舞える、というのは自信と喜びに直結しますからね。

けれど、格好つけるというのはやってみるとなかなか難しい。一日二十四時間ばっちり、という人は滅多にいないでしょう。基本、たいていの人は「そんなに格好よくないけどそこそこ、まあフツー」な状態で過ごしているもんです。

されど人間、やっぱり格好はつけたい。格好つけられれば格好いいですからね。
そうなると「一日のどこかで」「誰かの前では」「得意分野の話になったら」など、「自分の生活圏内にある限られた領域」で格好つけていこう、となるわけです。格好つけるにもターゲットがあるんですね。
余談ですが「ターゲットを絞れずにひたすら格好つけようとする人」は、やっぱり上手くいかないみたいです、結局空回りしてしまう。


さて、ここからが本題です。

「あなたが、誰かの格好つけたいターゲットになっていますか?」

人間関係の、位置取りの話ですね。
「ターゲットになってる!」という方は、おめでとう!強いです。相手に対して主導権を一部握っているわけですからね。
例えば、お父さんと小さい子供の関係がわかりやすいと思います。お父さんは(職場とかはともかく)子供の前では格好よくしていたい。格好つかない姿はみせまいと、地味ながら常に、子供の前では気をつけます(良いお父さんですね!)。この時、小さな子供は、お父さんの「価値観」を握っているわけですから、お父さんの行動に干渉することができているわけです。「お父さんにうまく格好つけさせている」状態に持ち込めれば、この子はお父さんを操ることが可能なわけですね。

別の例では、会社の上司と部下。関係が良好なのは前提として、「相手の前では格好つけたい!と思っているのはどちらか」を読むのは、なかなか楽しいです。格好つけたい=相手を意識している=相手にどう思われたいかを考えて行動する、ということなので、表面上の上下関係とは異なるパワーバランスが垣間見えたりします。ちなみに、理想はやっぱり「お互いにそう思っている」ですね。そういう組はやっぱり強いもんです。


「この人には格好つけていたい=この人に良く思われることが行動目的になる」という仕組みと、「自分が格好つけたいのは誰?自分に格好つけたがっているのは誰?」という人間関係のパワーバランスの話でした。


といったところで、今度は
「ヒトの格好つけのターゲットになるコツ(=自分を意識して動いてもらう方法)」なども、まとめてみたいなと思う次第。